別におっていた訳でもないけどなんとなく好きだったZOC

別に追っていた訳ではないけどなんとなくZOCが好きでした。 ZOCが出来た時の衝撃はとても強かった。周りの女の子たちはZOCの子の顔写真をSNSのアイコンにしていたし、知らない子ともZOCいいよねと言い合った。ミスIDのエントリー動画を見たり、個人の個性を…

散った花を名付けることはできない

私の話を聞いてくれる人がいた。 それは過去の私が身を寄せたものであり、他の諸事物と同様に過ぎっては翻るものであり、私のものだと口にする権利をしずかに失ったもの。私の話を聞いてくれる人がいない。がむしゃらに走って、つまづいて泣いて、腰を下ろし…

ただ生活に身を置くだけでは納得できる生き方が出来ないから、文を書く

昔から、灼熱に熔ける銅のような怒りが奥から沸き立ち、私自身の存在根本から許せなくなることがあった。ほのぐらい情熱と呼ぶのかもしれない。病的であるし、不健康な黒炎でもあったし、命名可能な精神的な不調の方に近しい。これから語ることも、夜な夜な…

誰もわかってない自分についての弁明で愛が終わる

どうして自分がこうなのか、どうしてあの時ああしてしまったのか、知らないまま過ぎていく。ことの顛末を見守るしか出来ない無力への諦めとか、意気地のなさ、情けなさを恥ずかしんで、やはり過ぎていく。自分を弁明する機会はライフスケジュールにない。な…

なんだか生きていることにウンザリだ

希死念慮じゃない、ただこの先もこの鬱蒼とした脳みその密林で生きていくことがうっとおしい、まったく気概がない、生きていくことになんの気持ちもモチベーションもない。生きていくのか。いやだな。明日の天気が雨くらいの気持ちでいやだ。やだなあ。ほん…

夕日の沈みだけが今日を証明する

未熟な精神に集団は麻薬となる、というツイートを見掛けた。それで私の内的な弱さの集約と論点を露わにされた、見晴らしのいい見解を私物化してあっという間に時空を失った。私について語ることはなにもない。私の所有する素質、性質本質、過去趣味思想、所…

優しい朝のために生き、優しい朝に死ぬ

あまりにも優しい幸福が朝の顔をして私の真横に降り立ったので、何度でも涙ぐんでしまう。カリールジブランが、愛の優しさのために傷付きなさいと言っていたことだけが健康診断の待ち時間に唯一読み取れた文字列だった。ほんの一節だけで人の頭には鐘が鳴る…

風邪をひく

風邪を引いた。そういう象徴。人を規定するのはリズムで、盛り上がれるようなグルーヴで、健康な精神には健康な生活だということもそのステップのうち次第簡単に忘れうる。半年前の私とは半年前の私だったのだ。つまりは今日の私も今日の私ってことで、そこ…

月、完全の美

夜天に霧掛かって、くすんだダークグレイであるのがいっそう果てしなく見える天空の下地に対し、月ばかりは質感を違えて判然と光を劈かせている異物な美、寒さが厳しいほど月が美しく研ぎ澄まされるこの時期から生存者が現れ始める。地上を統一しているのは…

2022/12/21

自分という観念を固定する一つの定義が欲しいと思った。一つの意味合いを遵守することで崩れることない足場を取れるのなら楽だろうと。同時に自分というものを思い出すのに、語るのに、過去の後続ともなりたくなかった。なにもせずとも連続性からは逃れられ…