2023-01-01から1年間の記事一覧
希死念慮じゃない、ただこの先もこの鬱蒼とした脳みその密林で生きていくことがうっとおしい、まったく気概がない、生きていくことになんの気持ちもモチベーションもない。生きていくのか。いやだな。明日の天気が雨くらいの気持ちでいやだ。やだなあ。ほん…
未熟な精神に集団は麻薬となる、というツイートを見掛けた。それで私の内的な弱さの集約と論点を露わにされた、見晴らしのいい見解を私物化してあっという間に時空を失った。私について語ることはなにもない。私の所有する素質、性質本質、過去趣味思想、所…
あまりにも優しい幸福が朝の顔をして私の真横に降り立ったので、何度でも涙ぐんでしまう。カリールジブランが、愛の優しさのために傷付きなさいと言っていたことだけが健康診断の待ち時間に唯一読み取れた文字列だった。ほんの一節だけで人の頭には鐘が鳴る…
風邪を引いた。そういう象徴。人を規定するのはリズムで、盛り上がれるようなグルーヴで、健康な精神には健康な生活だということもそのステップのうち次第簡単に忘れうる。半年前の私とは半年前の私だったのだ。つまりは今日の私も今日の私ってことで、そこ…
夜天に霧掛かって、くすんだダークグレイであるのがいっそう果てしなく見える天空の下地に対し、月ばかりは質感を違えて判然と光を劈かせている異物な美、寒さが厳しいほど月が美しく研ぎ澄まされるこの時期から生存者が現れ始める。地上を統一しているのは…